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モヒートの歴史と日本のモヒート

投稿日:2017/10/08 更新日:

ここ数年で日本でもすっかり夏のカクテルとして定着した「モヒート」ですが、お店によって作り方や味なども千差万別。なぜこんなにも日本でモヒートが流行ったのでしょうか。モヒートの魅力は?モヒートって美味しいの?夏だけのカクテルでは?など色々な疑問などあると思います。
まずは、モヒートの歴史からさかのぼっていきたいと思います。

モヒート誕生に英国女王エリザベス1世が関与してる?

英国女王エリザベス1世(出典:Wikipedia)

モヒートは、キューバが発祥のカクテルであることは多くの人がご存知だと思いますが、実はこのモヒートをキューバに伝えたのは英国女王エリザベス1世だという説が有力だそうです。

16世紀後半、新大陸として注目されていたアメリカ諸国から得られる富をコントロールする名目で、英国女王エリザベス1世は、スペイン領の都市を略奪する海賊達の手助けをしていました。海賊フランシス・ドレークの部下であるリチャード・ドレークが、1586年にモヒートの前身となる飲み物「ドラケ(draque)」をキューバの人々へ伝えたと言われています。

「ドラケ」のレシピは、アグアルディエンテ(サトウキビを原料とする蒸留酒で、荒削りなラムの前身)と砂糖、ライム、ミントを混ぜ合わせる。つまり現在のモヒートのレシピとほぼ同じだったのです。

バカルディによるモヒート誕生とキューバ革命

バカルディモヒート

バカルディモヒート

その後、19世紀後半になりスペインからキューバのサンティアーゴ・デ・クーバへ移住してきたワイン商、「ドン・ファクンド・バカルディ」によって生み出されたホワイトラム、バカルディ・ラムがキューバ国内で流行り、「ドラケ」に使われていたアグアルディエンテをバカルディに置き換えて更に改良を加え、現在の「モヒート(mojito)」が完成しました。

バカルディ社のサイトによると、「モヒート(mojito)」の由来は、「mojo(軽い魔法をかける)」というアフリカ語が由来となっているそうです。

キューバは、もともとスペインの植民地でしたが、1868年から独立闘争が始まり、1898年のスペイン・アメリカ戦争(米西戦争)による米国の勝利により独立を勝ち取りましたが、キューバの独立は形式的なものであり、事実上の米国支配の始まりでした。

アメリカ資本が数多く進出し、精糖産業など多くの資源産業をアメリカ企業が支配し、一部勢力が富を独占する、貧富の格差の大きい社会となっていきました。第二次大戦後の1952年に軍事クーデターによって政権に復帰したフルヘンシオ・バティスタは、これまでの政権同様に親米政策をとり、アメリカからの援助をうけつつ独裁体制の強化を図っていきました。

キューバ革命

ゲバラ(左)とカストロ(右)

これに対してフィデル・カストロとラウル・カストロの兄弟や、アルゼンチン生まれの医者チェ・ゲバラらが中心になって武装闘争を起こしました。遂に1959年1月1日にバチスタ政権を打倒し、革命政権が誕生しました(キューバ革命)。

バカルディ社はキューバ革命後の国有化政策による接収を恐れ、事前に秘密の製造法、バカルディ・ラムを製造するために不可欠な独自のイーストなどバカルディ・ラムの知的財産をキューバ国外へ移転させるという安全策を推進しました。1960年キューバ革命政府がキューバの主要産業を国有化し民間企業を禁止する法律890を承認した際、バカルディの国外移転の事前措置は既に完了していました

以降キューバ国内では「ハバナ・クラブ」がモヒートの材料として使われています。

ヘミングウェイも愛したモヒート

ヘミングウェイ

アーネスト・ヘミングウェイ

ハバナの旧市街のバー「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」がモヒートの発祥地と言われており、今でもモヒートを出す店としてハバナの観光名所としても有名です。22年間ハバナに住み続けたノーベル賞作家の文豪ヘミングウェイも1940年代にこの店に通い、「わがダイキリはフロリディータにて、わがモヒートはボデギータにて」との有名な言葉を残したくらいです。

ちなみに、マイケル・マン監督の映画「マイアミ・バイス」に「ラ・ボデギータ・デル・メディオ」が出てくるので、興味のある方はぜひ観てみてください。

マイアミバイス

マイアミバイス

マイアミバイス

マイアミバイス

ニューヨークを経て日本でもブーム

アメリカ、ニューヨークで流行ったものは、その10年後に日本にも上陸して流行ると言われています。例のごとくこの「モヒート」も10年前にニューヨークでブームになり、どこのカフェでもバーでも当たり前のようにモヒートが楽しめたようです。

バカルディモヒート日本でのモヒートブームはここ数年の間に都内のバーで少しずつ流行り、2年程前にはバカルディジャパンがかなりのお金をかけてバカルディモヒートのプロモーションをしていたのを思い出します。昨年も、東京ミッドタウンで「BACARDI MIDPARK CAFE」が期間限定で開催されていました。

このイベントでもそうですが、日本でのモヒートの進化は、スタンダードレシピの”ミント・ライム・ラム・砂糖”で作るモヒートにとどまらず、色々なフルーツを加えたりリキュールを加えたりした「フレーバーモヒート」が普及していきました。

しかし、このモヒートの普及は逆に残念な事も引き起こしているように思います。それは、「質の低下」です。流行っているが故、様々なお店でモヒートを提供するようになりましたが、”正しいレシピ”もしくは、アレンジしていたとしても”美味しいレシピ”で作られていないお店が大量に発生したのです。これにより、ごく一部かもしれませんが、「モヒートが苦手です」という方をたまに見かけます。いい加減なモヒートを提供するくらいなら、一刻も早くモヒートの提供をやめてほしいものです。

モヒートを美味しく作るポイント

DiningBAR Hidden Loungeで提供している「どっさりミントのモヒート」は、こんな「モヒートが苦手です」という方も、「モヒートってこんなに美味しかったんですか!!」とおっしゃって頂いています。といっても、特に変わった事をしているわけではありません。基本に忠実に、そして材料をケチらない。ということさえ守ればモヒートは誰が作っても美味しくできると思っています。では、モヒートを美味しく作るポイントを解説していきます。

ポイント① ミントをたっぷり使う

ミントたっぷりまず、グラスにミントを満タン入れていきます。グラスの大きさは400ml~500mlのサイズです。ミントの状態にもよりますが、小ぶりのミントであればそのままバンバン入れていきますが、茎が太いしっかりとした大ぶりのミントの場合は、葉をちぎって太い茎は除いています。ちなみに当店では、スペアミントを使用しています。余談ですが、本場キューバでは実はミントは使用されていません。「イエルバ・ブエナ」というハーブが使われています。スペイン語で「良いハーブ」という意味だそうです。普通のミントに比べて清涼感がありマイルドな味になると言われています。

ポイント② ホワイトラムを使う

ハバナクラブこれは、ポイントと言うほどではなく当たり前かもしれませんが、モヒート使用するラムは「ホワイトラム」が一般的です。更に、ホワイトラムと言ってもどのメーカーのラムが良いのか、これまで書いてきたラムの歴史でも出てきましたが、キューバで最初に使われていたのが「バカルディラム」です。そして、バカルディ社が撤退した後にキューバで愛されているのが「ハバナ・クラブ」です。選択肢としてはこの2本ですね。味の好みもあると思うので決められませんが、どちらもモヒートとの相性の良いホワイトラムです。是非両方で作って飲み比べてみましょう。

ポイント③ 砂糖の種類

カリブさて、ミントをたっぷりと入れたグラスに、カットライムを絞り入れて、ホワイトラムを注ぎ、その後に砂糖を加えます。この砂糖がとても大事です。そもそもラム酒はサトウキビから作るお酒です。ですからここで使う砂糖もサトウキビが原料の砂糖を使うのがベストです!当店では、サトウキビから作るシロップ「Carib」やサトウキビの砂糖「ペルーシュ・シュガー」を使います。くれぐれも安い”ガムシロップ”など使わないように気を付けてください。モヒートが台無しになってしまいます。

ポイント④ しっかりミントを潰す

ミントをすり潰すミント、ラム、ライム、砂糖と材料を全てグラスに入れたら、ペストル(マッシャー)でミントの葉をしっかりとすり潰します。この工程はお店によって様々です。軽くしか潰さないお店もあれば、すり鉢で形がなくなるまですり潰すお店もあります。どんな味のモヒートを作りたいかにもよってくると思いますが、当店ではしっかりとミントの爽快感を出したいので最低100回は丁寧に潰します。この工程により材料がよく混ざり合い贅沢で爽快な味わいが作られます。

ポイント⑤ クラッシュアイスもたっぷり

モヒートここまで来たらあとは最後の仕上げです。クラッシュアイスを入れてソーダでアップする工程になります。キンキンに冷たく、清涼感のあるモヒートに仕上げるにはクラッシュアイスもたっぷりと使います。が、当店では、味のムラが出来ないように2回に分けて投入します。グラスの半分までクラッシュアイスを入れて、ソーダをクラッシュアイスが浸るまで注ぎ一度ジャカジャカとステアします。そしてグラス満タンまでクラッシュアイスを入れて、ソーダも満タンまで注ぎます。今度はステアせずにストローを2本添えて、飾りのミントを乗せて完成です!

健康維持のためのにモヒートを推奨

モヒート最後に、今や一般的となって季節問わず夏でも冬でもBARで愉しめるようになった「モヒート」ですが、流行りも落ち着きつつある今、なぜモヒートをおすすめするのか?
それは、健康維持に効果的だからです。昨今の健康ブームで日本でも色々なスーパーフードやら健康法やらが流行っていますが、このモヒートもその一つと言ってもいいのではないでしょうか。

冒頭のモヒートの歴史に出てきましたが、モヒートの元のカクテル「ドラケ」は、実は、海賊たちの深刻な問題だった感染症や壊血病に効果があるとして、試行錯誤した結果、殺菌効果の高いミントやビタミン・ミネラル豊富なライムに砂糖を混ぜたて作られたのがきっかけでした。
ミントは『万能ハーブ』とも呼ばれ、鎮痛作用があることから船酔い予防にも役立ちます。また、ライムは野菜の代用に食べていたことで、海賊たちの健康を維持していたといわれています。その後、キューバでは医療目的としても使われるようになり、とくにコレラが大流行したときには、このドラケが大活躍したそうです。

美味しくて、健康維持にも効果的なモヒート。お酒が大好きだけど、毎日いきいきと過ごしたいという方にぴったりのカクテルなのです。

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