知っておきたいウィスキーのこと(1.ウィスキーとは)

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数年前から日本でのウィスキー人気がかなり高まり、NHKの朝ドラでニッカウィスキーの創始者である”竹鶴政孝”の物語り「マッサン」が放送され、ジャパニーズウィスキー人気に火が付きました。

メーカーでは原酒が不足して製造ができなくなり、お陰で私の愛飲していた竹鶴12年、17年、21年はことごとく市場から消えることとなってしまいました…。

サントリーの山崎も同様に市場から激減し、価格が高騰しなかなか手に入れにくくなってしまいました。

しかし、日本にはスコットランド、アイルランド、やアメリカ等から秀逸でお手頃なウィスキーが多く輸入されてきますので最近では日本のウィスキーより海外のウィスキーの方がコストパフォーマンスに優れている気がしますね。

さて、ウィスキー人気が高まったと言ってもやはりまだまだ「これからウィスキーを嗜みたい」という方も多くいらっしゃいます。
BARに足を運びウィスキーを試される前に、まずは「知っておきたいウィスキーのこと」を何回かに分けて簡単にわかりやすく説明したいと思います。

そもそもウィスキーってどんなお酒?

今やBARだけでなく、居酒屋やレストランでも飲めるようになったウィスキーですが、そもそもウィスキーってどんなお酒なのか、知らない方も意外といらっしゃいます。

ウィスキーとは、麦芽や穀物を原料として発酵させ、蒸留し、樽で熟成させたお酒の事を言います。

ウィスキーのあの琥珀色は、この樽熟成の歳月の流れの中で育まれたものです。更に、この熟成によってウィスキーの風味はまろやかになり、華やかな香りと味わい深いコクを持つようになります。

錬金術師が生み出した「生命の水(アクアヴィテ)」

ウィリアム・ダグラス作 『錬金術師』

蒸留酒を最初に発見したのは10世紀以前の事だったと言われています。卑金属から黄金を得る為に金属変成を行う錬金術師が彼らの仕事道具である蒸留器にたまたま醸造酒を入れてみたところ、これまでに味わったことのない素晴らしい液体が出来上がり、燃えるような味わいに驚いきました。これを彼らは不老不死の効果がある霊液と信じ、ラテン語で「アクアヴィテ(生命の水)」と呼んだと言われています。
その後、この蒸留技術はヨーロッパ各地に広がっていきました。共通語「アクアヴィテ」も各地の言葉に訳され、蒸留酒を指すようになりました。

この蒸留技術を穀物から作った醸造酒、つまりビールに応用して作られたのがウィスキーの始まりと言われています。

最古の記録はアイルランド

ウィスキーの本場と言えば「スコットランド」を想像してしまいますが、現在存在するウィスキー最古の記録では、12世紀のアイルランドで大麦の蒸留酒が飲まれていたと伝えられています。この蒸留酒はゲール語で生命の水を意味する「ウースカ・ベーハ」または「ウスケボー」と呼ばれいました。
本場スコットランドでは15世紀に修道士によってウィスキーが製造されていたという記録が最も古い記録と言われています。

世界5大ウィスキー

その後、ウィスキーは世界へ広がっていきました。
アメリカの東海岸を植民としたスコットランド人とアイルランド人によってアメリカでウィスキーの製造がはじまりました。アメリカ合衆国の独立後の重税に伴いウィスキー蒸留業者は東部から内陸部のケンタッキー州やテネシー州へ移動し現在のバーボンウィスキー、テネシーウィスキーが確立していきました。

カナダでも同じころウィスキーが伝えられ、アメリカ合衆国の独立や、その後1920年の連邦禁酒法が施行されたことによりカナディアンウィスキーの生産量が増加し、品質も向上したと言われています。

日本へのウィスキーの渡来は江戸時代末期の1853年の黒船来航の際に江戸幕府側の役人にウィスキーが振舞われたのが最初と言われています。その後輸入が始まりますが、国内生産については、大正時代に鳥居信治郎(現・サントリー創始者)が竹鶴政孝と共に作り上げた「サントリーウィスキー白札」が最初でした。

上述してきたように、世界でメジャーなウィスキー生産国は、スコットランド(スコッチウィスキー)、アイルランド(アイリッシュウィスキー)、アメリカ(アメリカンウィスキー)、カナダ(カナディアンウィスキー)、日本(ジャパニーズウィスキー)と言われており、これらが「世界5大ウィスキー」と呼ばれています。

それぞれ代表的な商品は、

★スコッチウィスキー
マッカラン、グレンフィディック、グレンリベット、ボウモア、ラフロイグ、シーバスリーガル、バランタイン…

★アイリッシュウィスキー
ジェイムソン、ブッシュミルズ、カネマラ…

★アメリカンウィスキー
ジャックダニエル、IWハーパー、ワイルドターキー、フォアローゼス、ジムビーム、メイカーズマーク…

★カナディアンウィスキー
カナディアンクラブ、クラウンロイヤル、アルバータ…

★ジャパニーズウィスキー
山崎、白州、響、竹鶴、余市、宮城狭…

まだまだ紹介しきれませんが、まずは上記のウィスキーはおさえておくと良いかと思います。

次回は、ウィスキーの飲み方について書いていこうと思います。[/pc]

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数年前から日本でのウィスキー人気がかなり高まり、NHKの朝ドラでニッカウィスキーの創始者である”竹鶴政孝”の物語り「マッサン」が放送され、ジャパニーズウィスキー人気に火が付きました。

メーカーでは原酒が不足して製造ができなくなり、お陰で私の愛飲していた竹鶴12年、17年、21年はことごとく市場から消えることとなってしまいました…。

サントリーの山崎も同様に市場から激減し、価格が高騰しなかなか手に入れにくくなってしまいました。

しかし、日本にはスコットランド、アイルランド、やアメリカ等から秀逸でお手頃なウィスキーが多く輸入されてきますので最近では日本のウィスキーより海外のウィスキーの方がコストパフォーマンスに優れている気がしますね。

ウィスキー

さて、ウィスキー人気が高まったと言ってもやはりまだまだ「これからウィスキーを嗜みたい」という方も多くいらっしゃいます。
BARに足を運びウィスキーを試される前に、まずは「知っておきたいウィスキーのこと」を何回かに分けて簡単にわかりやすく説明したいと思います。

そもそもウィスキーってどんなお酒?

今やBARだけでなく、居酒屋やレストランでも飲めるようになったウィスキーですが、そもそもウィスキーってどんなお酒なのか、知らない方も意外といらっしゃいます。

ウィスキーとは、麦芽や穀物を原料として発酵させ、蒸留し、樽で熟成させたお酒の事を言います。

ウィスキーのあの琥珀色は、この樽熟成の歳月の流れの中で育まれたものです。更に、この熟成によってウィスキーの風味はまろやかになり、華やかな香りと味わい深いコクを持つようになります。

錬金術師が生み出した「生命の水(アクアヴィテ)」

蒸留酒を最初に発見したのは10世紀以前の事だったと言われています。卑金属から黄金を得る為に金属変成を行う錬金術師が彼らの仕事道具である蒸留器にたまたま醸造酒を入れてみたところ、これまでに味わったことのない素晴らしい液体が出来上がり、燃えるような味わいに驚いきました。これを彼らは不老不死の効果がある霊液と信じ、ラテン語で「アクアヴィテ(生命の水)」と呼んだと言われています。

ウィリアム・ダグラス作 『錬金術師』

その後、この蒸留技術はヨーロッパ各地に広がっていきました。共通語「アクアヴィテ」も各地の言葉に訳され、蒸留酒を指すようになりました。

この蒸留技術を穀物から作った醸造酒、つまりビールに応用して作られたのがウィスキーの始まりと言われています。

最古の記録はアイルランド

ウィスキーの本場と言えば「スコットランド」を想像してしまいますが、現在存在するウィスキー最古の記録では、12世紀のアイルランドで大麦の蒸留酒が飲まれていたと伝えられています。この蒸留酒はゲール語で生命の水を意味する「ウースカ・ベーハ」または「ウスケボー」と呼ばれいました。
本場スコットランドでは15世紀に修道士によってウィスキーが製造されていたという記録が最も古い記録と言われています。

世界5大ウィスキー

その後、ウィスキーは世界へ広がっていきました。
アメリカの東海岸を植民としたスコットランド人とアイルランド人によってアメリカでウィスキーの製造がはじまりました。アメリカ合衆国の独立後の重税に伴いウィスキー蒸留業者は東部から内陸部のケンタッキー州やテネシー州へ移動し現在のバーボンウィスキー、テネシーウィスキーが確立していきました。

カナダでも同じころウィスキーが伝えられ、アメリカ合衆国の独立や、その後1920年の連邦禁酒法が施行されたことによりカナディアンウィスキーの生産量が増加し、品質も向上したと言われています。

日本へのウィスキーの渡来は江戸時代末期の1853年の黒船来航の際に江戸幕府側の役人にウィスキーが振舞われたのが最初と言われています。その後輸入が始まりますが、国内生産については、大正時代に鳥居信治郎(現・サントリー創始者)が竹鶴政孝と共に作り上げた「サントリーウィスキー白札」が最初でした。

上述してきたように、世界でメジャーなウィスキー生産国は、スコットランド(スコッチウィスキー)、アイルランド(アイリッシュウィスキー)、アメリカ(アメリカンウィスキー)、カナダ(カナディアンウィスキー)、日本(ジャパニーズウィスキー)と言われており、これらが「世界5大ウィスキー」と呼ばれています。

それぞれ代表的な商品は、

★スコッチウィスキー
マッカラン、グレンフィディック、グレンリベット、ボウモア、ラフロイグ、シーバスリーガル、バランタイン…

★アイリッシュウィスキー
ジェイムソン、ブッシュミルズ、カネマラ…

★アメリカンウィスキー
ジャックダニエル、IWハーパー、ワイルドターキー、フォアローゼス、ジムビーム、メイカーズマーク…

★カナディアンウィスキー
カナディアンクラブ、クラウンロイヤル、アルバータ…

★ジャパニーズウィスキー
山崎、白州、響、竹鶴、余市、宮城狭…

まだまだ紹介しきれませんが、まずは上記のウィスキーはおさえておくと良いかと思います。

次回は、ウィスキーの飲み方について書いていこうと思います。

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